Difyで誰でも簡単にAIを活用できる?AI導入における課題とDifyの特徴
- 執筆者:
- 髙松 美香
AI導入における課題とは
AI導入の必要性を感じつつも、二の足を踏んでしまう企業は少なくありません。
AI導入において、特に多く聞かれるのが以下の3つの課題です。

1.技術的な課題
AI技術は常に進化しており、最新情報をキャッチアップする必要があります。
最新のアルゴリズム、フレームワーク、ライブラリを理解し、適切に活用するには、高度な専門知識と経験が求められます。
2.組織的な課題
・ビジネスサイドの課題
AIに対する知識不足から、どの業務にAIを活用できるのか具体的なイメージが湧かない、適切な要件定義ができないケースが多く見られます。
また、AI導入による効果を定量的に測定し、投資対効果を明確化することも課題です。
・エンジニアサイドの課題
現場のニーズや業務フローを理解しないままAI開発を進めてしまい、結果として使いにくいシステムになってしまうことがあります。
また、開発したAIモデルを業務に組み込むためのシステム連携や、運用フェーズでの精度維持、改善も考慮する必要があります。
3.業務運用の課題
開発と運用が常に複数進行しており、迅速かつ現場ニーズに即したAIサービスの開発・運用が難しいのが現状です。
これらの課題を解決し、AIの恩恵を最大限に受けるためには、誰もが簡単にAIを活用できる環境が必要不可欠です。
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AI開発・運用をスムーズにするDifyとは?
上記のようなAI導入における課題を解決するのが、簡単にAIアプリを開発・運用できるローコードプラットフォーム「Dify」です。
Difyは、プログラミングの知識がなくても、直感的な操作で誰でもAIを活用できるように設計されています。
Difyの特徴
直感的な操作
プログラミングの知識は不要です。視覚的なインターフェースで、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作で、誰でもAIアプリを構築できます。

多様なLLMに対応
GPT、Claude、Geminiなど、複数の高性能な大規模言語モデル(LLM)を用途に合わせて自由に選択し、利用できます。
データ連携
既存のドキュメントやナレッジベースなどのデータと連携し、AIアプリの精度向上に役立てられます。CSVファイルのアップロードや、ウェブページ、Notionなど、様々なデータソースとの連携が可能です。
簡単公開・共有
作成したAIアプリはワンクリックで簡単に公開・共有できます。API連携もスムーズに行え、他のシステムとの連携も容易です。
※参考サイト:https://dify.ai/jp
Difyが選ばれる理由
Difyは2024年に入ってからかなり注目を集めているサービスです。
Difyと比較されるサービスとして「Zapier」や「Coze」がありますが、Googleトレンドを見てもDifyへの関心が高いことが一目で分かります。

※Googleトレンド:過去12か月における「Dify」「Zapier」「Coze」の人気度動向の比較
2024年5月以降、急激にDifyの人気度が上昇していることが分かる
では、数あるAIアプリ開発サービスの中で、なぜDifyが選ばれるのでしょうか?
ZapierやCozeと比較したDifyならではの強みをご紹介します。
Difyの強み
容易なLLM連携
LLM連携に特化しており、複数の高性能なLLMの中から最適なものを選んで簡単に連携させることができます。複雑な設定やプログラミングは不要です。
目的に最適なLLMを選択することで、より高精度なAIアプリを開発できます。
オープンソースによる柔軟性と低コスト
オープンソースソフトウェア(OSS)として、ソースコードが公開されています。これにより、企業のニーズに合わせて独自の機能を追加したり、既存の機能を変更したりすることが可能です。
また、OSSであるため、自前の環境を用意することで低コストで利用できます。
さらに、セキュリティ上の問題点や脆弱性を誰でも確認できるため、透明性が高く、安心して利用できます。
Zapierは多様なアプリと連携でき、複雑なワークフローを構築できます。ただし、LLM連携は一部サービスに限定され、高度なカスタマイズにはコーディングが必要な場合が多いです。
一方、CozeはAIアプリ開発に特化しているものの、カスタマイズ性や透明性に制限があります。
これらのサービスと比較すると、Difyは容易なLLM連携・柔軟性と低コストという点で優れており、AI導入における技術的・組織的な課題、業務運用の課題を解決できるサービスとして選ばれている・注目されていると言えるでしょう。
まとめ
Difyは、プログラミングの知識がないビジネスサイドでも、現場のノウハウを活かしたAIアプリを開発できる画期的なサービスです。
Hakuhodo DY ONEでは、実際にDifyを活用し、広告運用のノウハウをAIアプリに組み込んでいます。次の記事ではその事例をご紹介します。
>>Dify活用事例のブログはこちら
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