拡大するAI検索利用 -独自データで読み解くユーザー行動とAI検索の最新情報 AI検索白書2026より抜粋
- 執筆者:
- 次世代検索研究所 piONEer(パイオニア)
検索AIサービスを取り巻く環境は、この1年でさらに大きく変化しました。英語圏での Ads in AI Overviews やGoogleのAI モード広告の提供開始、日本語版AIモードの提供開始、PerplexityやChatGPT のショッピング機能拡充など、主要プレイヤーによるアップデートが相次いでいます。2025年7月公開の「AI検索白書 2025」と比較しても、AI検索がめまぐるしいスピードで進化し続けていることがわかります。
本記事では、こうした検索AIサービス関連の最新アップデートに加え、今回で2度目となる独自の市場調査結果をもとに経年変化を提示し、AI検索の“今”を整理します。
より詳しい調査・分析結果については、ダウンロード資料「AI検索白書 2026」をぜひご覧ください。
※本記事は、2026年3月2日に公開された『AI検索白書2026』から一部抜粋して構成しています。
急激に変化を遂げるAI検索の「今」
ChatGPT セッション数の増加
検索エンジンでセッション数首位のGoogleと、検索AIサービスでセッション数首位のChatGPT。これら2つのプラットフォームのセッション数推移を比較したところ、Googleとは依然として大きな差があるものの、ChatGPTのセッション数は着実に増加傾向にあります。 2025年12月時点では、Googleが約70.9億セッション、ChatGPTが約16.2億セッションを記録し、ChatGPTはGoogleの約4分の1のセッション数にまで迫る勢いです。 わずか半年間で、検索行動における検索AIサービスの存在感が急速に高まったと考えられます。
画像出典:AI検索白書2026
AI検索広告とショッピング機能:最新のアップデート状況
画像出典:AI検索白書2026
「AI モード」リリース
2025年9月、GoogleよりAI モードの日本語版提供が開始されました。これは、従来のGoogle検索と比較して、より複雑な問いに対しても、ユーザーの意図や文脈を深く理解したうえで、要点をまとめた回答を提示します。
AI検索広告の開始
2024年10月には、AI Overviews内の広告Ads in AI Overviewsが英語圏で開始されました。 2025年2月には、MicrosoftのCopilotも広告テストを導入しています。 2025年5月には、AI モードの広告が英語圏で開始されました。 さらに2026年1月には、ChatGPTの米国での広告テスト開始が発表されました。現状、日本で正式リリースされた広告機能はありませんが、日本への導入も近いと予想されます。
ショッピング機能
ChatGPTおよびPerplexityにおいて、ショッピング機能が開始されています。 ChatGPTでは、ユーザーがチャット欄に希望の商品に関する情報を入力すると、情報収集や比較を実施します。 Perplexityでは、Paypalとの連携により、チャット画面内にてPaypalアカウントを通じた安全な商品の即時購入が可能です。
検索連動型広告への影響と、生成AIに選ばれるためのコンテンツ構築
AI Overviewsの出現によるGoogle検索連動型広告への影響
「ONE-AIO Lab」の調査によると、Google 検索結果画面に表示されるAI Overviewsの出現率は、2025年5月時点で観測キーワード全体の9%だったものが、同年11月には32%まで上昇し、半年間で約4倍に拡大していました。また、Google 検索連動型検索においては、AI Overviewsの出現により平均CTRが低下していることも確認されています。 AI Overviews表示への対応や、今後日本でも導入が予想されるAds in AI Overviewsおよび、AIモード広告への早期対応が重要であると考えられます。

画像出典:AI検索白書2026
AIに選ばれるためのコンテンツ構築
AIOへの対応が不可欠となった現在、AIに引用されるか否かがブランド認知や意思決定に影響を与えます。そのため、より引用されやすい、AIを意識したコンテンツ構築が必須であると考えられます。
画像出典:AI検索白書2026
【調査結果】データが示す、生活者のリアルな最新検索行動
①約22%が従来型検索機会の減少を実感ーー多様化する検索体験
従来の検索行動への影響に関する設問で、全体の約22%が「URLをクリックしてWebサイトで情報収集をする機会は減少した」と回答しており、これは半年前の調査から4.3ポイント増加しました。 週に6日以上AI検索を利用すると回答した利用頻度が高い人ほど、従来型検索機会の減少を実感しており、AI検索が身近である人ほど情報収集の接点が多様化していると考えられます。

画像出典:AI検索白書2026
②プライベート/ビジネス問わず利用されるAI検索
プライベートシーン、ビジネスシーン双方でのAI検索の利用者は全体の約3割となりました。 最も利用する情報収集手段を一つ選択する設問で、『AI検索』を選択した人は前回比で約3.5倍に増加しており、他の手段と比べても利用の加速が見られます。 利用者が急増しており、AI検索はすでに日常的な情報収集手段の一つとして定着しています。

画像出典:AI検索白書2026
③ゼロクリックサーチの台頭
生成AIの回答をもとに実際に取ったことのある行動に関する設問において、Webサイトに遷移せず検索行動が終了する「ゼロクリックサーチ」をおこなう人は全体の23.9%に達し、Webサイト流入数やユニークユーザー数、リターゲティング母数の減少リスクが顕在化しています。 一方で、32.8%は生成AIの回答に加え、検索エンジンで追加検索をおこなっており、AIO時代においても従来のSEOは引き続き必要であると考えられます。


画像出典:AI検索白書2026
④AI検索がもたらす生活者の購買行動への影響
生成AIの回答を信用している人のうち、すでに7.4%が生成AIの回答をきっかけに、商品購入や来店行動へと踏み出していることが判明しました。 AI検索が実際の購買・来店へと繋がっていることから、AIOへの対応は早期に着手すべき重要なマーケティング施策であると考えられます。

画像出典:AI検索白書2026
まとめ
前回の白書公開時よりわずかな期間で、AI検索は大きく進化しています。 このため、よりAI検索に引用されやすいコンテンツの構築や、今後日本でもさらに拡大が予想されるAI検索広告を見据えた戦略が、より一層必要となると考えられます。「AI検索白書2026」本編では、本記事で紹介したデータに加え、AI検索に対する信用度や利用シーン、広告受容度に関する調査結果も公開しています。
この記事の著者
次世代検索研究所 piONEer(パイオニア)
「次世代検索研究所piONEer」は、AI検索および検索AIサービスにおける広告の新たな可能性を追求する最先端の研究プロジェクトです。メディアプランナーを中心に、広告戦略や運用・オウンドソリューションに特化した専門部署と連携し、AI検索時代の新たな広告戦略とソリューションの研究・開発を目指します。長年SEM市場(検索連動型広告やSEO)で培ってきた豊富な経験と知識をもとに、AI検索時代にふさわしい広告の革新と価値提供に取り組みます。 当プロジェクトが発行しているAI検索に関する調査レポート「AI検索白書」では、独自調査を通じて生活者の利用動向や今後の展望について詳しくまとめています。
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