AI検索エンジンのトラフィック推移と動向(2026年5月)
- 執筆者:
- 次世代検索研究所 piONEer(パイオニア)
2026年5月のAI検索エンジンのトラフィック推移とその動向をまとめました。
AI検索エンジンの国内シェア
AI 検索エンジンの国内シェア(全体)は、ChatGPT が約 66%となり、前月比では7.3pt 増加しました。一方で、Gemini のシェアは前月比で4.24pt 減少しました。
出典:StatCounter,「AI Chatbot Market Share Japan」Statcounter Global Stats, https://gs.statcounter.com/ai-chatbot-market-share/all/japan, 2026年6月29日閲覧
※StatCounterのデータはウェブサイトのアクセス状況から推定されたものであり、実際のユーザー数や市場シェアとは異なる場合があります。
従来型検索エンジンとAI検索エンジンのセッション数推移
従来型検索エンジンのシェアが圧倒的に高く、セッション数のシェアは前月比で3.9%増加しました。AI 検索エンジンのセッション数は 2024 年 4 月を起点とすると 5,960%と増加しています。さらに、AI 検索エンジンは前月と比較して+7.7%であり、セッション数も増加しました。

出典:Similarwebを活用した当社集計データ(2026年5月まで)
従来型検索エンジン:Google ・Bing・Yahoo!Japanのセッション数(合計)の推移
AI検索エンジン:ChatGPT・Gemini・Perplexity などのセッション数(合計)の推移
クエリ別のAI Overviewsの表示状況
クエリ別のAI Overviewsの表示率の調査結果です。AI Overviewsの表示率はKnowクエリが最も高く、前月と比較すると15.5%増加しました。他のクエリ分類でも増加傾向であり、総計としては前月と比較すると7.5%増加しました。

出典:各業界のSEO上位プレーヤーの流入キーワードを基に当社が調査。(対象データ:2026年5月時点、調査実施:2026年6月)
※各業界で当社が独自に選定したキーワードの中から検索数が多い上位500キーワードを抽出
業界別のAI Overviewsの表示状況
検索市場におけるAI Overviewsの表示率は、検索市場のファネル形状がKnow系に偏る業界で前月に引き続きAI Overviewsの表示比率が高い結果となりました。業種別に比較すると、特にアパレル・ファッション業種と保険業種、賃貸業種では前月比で大幅に増加しました。全体としても増加傾向にあり、総計は前月比で6.0%増加しました。

出典:各業界のSEO上位プレーヤーの流入キーワードを基に当社が調査。(対象データ:2026年5月時点、調査実施:2026年6月)
※各業界で当社が独自に選定したキーワードの中から検索数が多い上位500キーワードを抽出
今月のAI検索トピック
Google :AI 検索の時代
Google 検索機能はGemini 3.5 Flashへと刷新されました。25年ぶりとなる大規模なアップデートが実施され、現在はデフォルトでAIモードが提供されています。
新たな検索ボックスは画像、動画、ファイルに加えChromeタブなどの多様な入力に対応しており、ユーザーの意図を高度に予測することが可能です。
また、検索エージェントの導入により、Web上のあらゆる情報を常時監視し、必要な情報を正確に見つけ出すだけでなく、希望条件に合う情報を通知してくれます。一部のカテゴリでは、Google に依頼して企業への電話を代行させる機能も備わっており、今夏には米国の全ユーザーに向けて展開される予定です。
さらに、検索結果内でコードを生成し、専用のシミュレーターや管理用ミニアプリを即座に構築する機能も搭載されました。
GmailやGoogleフォトなどと連携した「パーソナル知能」も世界規模で開放されたことにより、Google 検索は、情報収集の場からユーザーに代わってタスクを実行する「AIパートナー」へと進化を遂げています。
出典:Google ,「A new era for AI Search」Google The Keyword,https://blog.google/products-and-platforms/products/search/search-io-2026/#powerful-ai, 2026年6月29日閲覧
OpenAI:GPT-5.6 Solのプレビュー 次世代モデル
OpenAIより、GPT-5.6シリーズの限定プレビューが開始されました。
本シリーズは、フラグシップモデルの「Sol」、日常業務向けにバランスの取れた「Terra」、そして高速かつ手ごろな価格の「Luna」という、用途に合わせた3つのモデルで構成されています。
最上位モデルである「Sol」は、高度な推論手法とサブエージェントの活用により、コーディングやサイバーセキュリティ、生物学といった難解なタスクにおいて過去最高の性能を記録しました。従来と比べて、大幅に少ないトークン数で成果を出すことができ、圧倒的な効率性を誇っています。
安全性については、米国政府と連携して安全基準の策定に協力しており、禁止されている攻撃活動を厳格に制限しています。また、脆弱性の発見や調査といった防御的活用を最大限に支援する設計が特徴です。さらに、7月にはCerebras社との提携により、毎秒750トークンという驚異的な処理速度を実現して提供される予定です。
本シリーズは、知能の深さと実用的な速度を両立させており、AI検索や私たちの業務のあり方を根本から変革する可能性を秘めています。
より広範なユーザーへの普及を目指し、Sol、Terra、Lunaは、今後数週間以内に一般公開される予定です。
出典:OpenAI,「Previewing GPT‑5.6 Sol: a next-generation model」OpenAI, https://openai.com/index/previewing-gpt-5-6-sol/, 2026年6月29日閲覧
Google :Gemini 3.5 Live Translateによる、滑らかで自然な音声翻訳
Google が発表した「Gemini 3.5 Live Translate」は、20年にわたる翻訳事業の知見を活かして開発された、最新のリアルタイム音声翻訳モデルです。
70以上の言語を自動で検出し、話者のイントネーションやピッチを維持したまま、非常に自然な翻訳音声を生成することができます。
最大の特徴は、従来の「交互に話す」形式ではなく、音声を連続して処理する点にあります。これにより数秒の遅延のみで、ぎこちない間のないスムーズな同時通訳が可能となりました。また、騒音のある環境でも安定して動作し、手動設定の手間なく多言語の入力にも対応しています。
6月9日より、開発者向けのプレビュー版がGoogle製品全体で順次展開されています。すでに配車サービス企業での導入テストや、Google Meetの法人向けプレビューも開始されました。
さらに、AndroidおよびiOSの翻訳アプリでも利用可能となります。特にAndroid版ではスマートフォンを耳に当てるだけで翻訳を聞くことができる「リスニングモード」も提供される予定です。
出典:Google,「Fluid, natural voice translation with Gemini 3.5 Live Translate」Google The Keyword, https://blog.google/innovation-and-ai/models-and-research/gemini-models/gemini-live-3-5-translate/, 2026年6月29日閲覧
この記事の著者
次世代検索研究所 piONEer(パイオニア)
「次世代検索研究所piONEer」は、AI検索および検索AIサービスにおける広告の新たな可能性を追求する最先端の研究プロジェクトです。メディアプランナーを中心に、広告戦略や運用・オウンドソリューションに特化した専門部署と連携し、AI検索時代の新たな広告戦略とソリューションの研究・開発を目指します。長年SEM市場(検索連動型広告やSEO)で培ってきた豊富な経験と知識をもとに、AI検索時代にふさわしい広告の革新と価値提供に取り組みます。 当プロジェクトが発行しているAI検索に関する調査レポート「AI検索白書」では、独自調査を通じて生活者の利用動向や今後の展望について詳しくまとめています。
ONE-AIO Lab
「ONE-AIO Lab」は、Hakuhodo DY ONEにおけるAIOコンサルティング(AIO:AI Optimization)を専門とする研究開発組織です。AI検索でのブランド情報の表示状況の可視化、AIによる回答内容の評価、最適な情報発信戦略の設計・効果検証、さらにはAI検索アルゴリズムの分析・研究を推進しています。企業がAI時代にふさわしい情報発信戦略を確立し、ブランド価値の向上と持続的な成長を実現するための高度なソリューションを開発・提供しています。
メルマガに登録する
メールマガジンでは、企業のマーケティング戦略立案や日々の業務に役立つ、「驚き」と「発見」に満ちた最新情報を定期的にお届けしてまいります。
受信を希望される方は、フォームからご登録ください。