Google 、開発者向けカンファレンスGoogle I/O 2026を開催
- 執筆者:
- ONE-AIO Lab
2026年5月19日(現地時間)、Google は開発者向けのカンファレンスである「Google I/O」を開催しました。
本記事では、基調講演で発表されたトピックのうち、全体の概況および検索・購買に関する主要トピックを中心に解説します。
AIの利用状況 直近の動向
Google におけるAIの利用状況について、以下のようにまとめられています。
AIトークンの使用状況
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月間のトークン使用量は3.2京トークンを超え、1年で7倍に増加
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Google のモデルAPIは、現在1分あたり190億トークンを処理
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毎月850万人以上のデベロッパーがGoogle のモデルを用いて新しいアプリや体験を構築
AI検索の利用状況
- AI Overviews(日本語表記:AIによる概要)の月間利用者が25億人を突破
- AI モードの月間利用者が10億人に到達
- 総検索クエリ数は四半期ごとに倍増し、直近の四半期には過去最高になった
生成AI(Gemini)の利用状況
- Geminiアプリの月間利用者が9億人を超え、1年で2倍以上に増加
- 1日あたりのリクエスト数が7倍以上に増加
- Nano Bananaを用いて生成された画像は500億枚を突破
検索に関するトピック
検索に関するトピックでは、AI検索ボックスの発表の他、検索エージェント機能の提供開始やパーソナルインテリジェンス機能の拡大が発表されました。
AI モードのモデルをGemini 3.5 Flashにアップグレード、インテリジェントなAI検索ボックスの提供開始
AI モードのデフォルトモデルがGemini 3.5 Flashへとアップグレードされました。また、Google 検索の歴史において、過去25年間で最大とも言えるアップデートが実施されAIを手軽かつ直感的に活用できる「インテリジェントなAI検索ボックス」が誕生しました。この新しい検索ボックスは、AI モードが利用可能なすべての国と言語で順次提供が開始される予定です。
AI検索ボックスの主な新機能
- AIがユーザーの検索意図を予測し、最適な質問文を提案
- あらゆる形式(テキスト・画像・動画・Google Chromeのタブなど)を組み合わせた検索機能
- 検索結果画面のAI OverviewsからAI モードへのシームレスかつ自然な対話機能
※発表されたAI検索ボックス
情報エージェント機能の提供開始
検索エージェント機能の第一弾として、ユーザーに代わって自律的に情報を集め続ける情報エージェント機能が発表されました。今夏以降、Google AI ProおよびUltraサブスクリプション登録者を対象に、順次提供が開始される予定です。
情報エージェント機能とは
- 24時間365日バックグラウンドで稼働し、ユーザーの関心のあるテーマについて最新情報を継続的にチェックする機能
- ブログ・ニュースサイト・SNSの投稿といったWeb上の情報に加え、金融・ショッピング・スポーツなどのリアルタイムな最新データまで確認する
- エージェントは膨大な情報の中から重要な変化だけをスマートに要約し、最適なタイミングで更新を通知し、ユーザーが次のアクションへ移行しやすくする
情報エージェント機能の活用例
- 理想の「部屋探し」を自動化
希望する細かい条件をエージェントに提示しておくことで、条件に合致する物件が出た段階で通知される - 限定アイテムの買い逃しを防止
お気に入りのアスリートの限定コラボスニーカーが発表された際、情報をいち早く検知してユーザーに通知することで買い逃しを防ぐ
※情報エージェント機能の活用イメージ
エージェント型予約機能の拡張を米国で提供開始
Google 検索から直接サービスを予約できるエージェント型予約機能が拡張されます。今夏から、米国のすべてのユーザーを対象に提供開始される予定です。
拡張されたエージェント型予約機能の内容
- 予約プロセスがAIで完結
予約を希望する場所の具体的な条件を伝えるだけで、エージェントが最新の料金や空き状況一括で調査し、そのまま予約を完了できるリンクを提示してくれる - 電話予約の代行
住まいの修理・美容・ペットケアの分野などオンライン予約に対応していない店舗への対応として、Google 検索がユーザーに代わり店舗や業者に直接電話をかけ、問い合わせることも可能になる
※エージェント型予約機能の活用イメージ
エージェント型コーディング機能をGoogle 検索に組み込み(ジェネレーティブ UI機能)
Gemini 3.5 Flash のエージェント型コーディング機能とGoogle Antigravity※のパワーがGoogle 検索に直接組み込まれることが発表されました。今夏以降、Google 検索を利用するすべてのユーザーを対象に順次提供されます。
※Google Antigravityとは、Google が開発した次世代型自律型AI開発プラットフォーム
エージェント型コーディング機能とは
- ユーザーの質問に対して検索機能が、単に回答を表示するだけでなく、その回答に最適な機能や見た目をその場で構築する機能
- 視覚的なツールやシミュレーションなど、一人ひとりのニーズに合わせてカスタマイズされたジェネレーティブUI機能を利用できるようになる
- インタラクティブな画像・表・グラフなどの要素を組み合わせて、カスタムレイアウトがデザインされる
※ジェネレーティブUI機能のイメージ
エージェント型コーディング機能をGoogle 検索に組み込み(ミニアプリ構築機能)
Gemini 3.5 Flashに加えGoogle Antigravityも活用し、ユーザーの目的に合わせたカスタムダッシュボードや進捗管理ツールをGoogle 検索画面で構築できるようになります。本機能は、今後数ヶ月以内に米国のGoogle AI ProとUltraサブスクリプション加入者を対象に提供開始されます。
検索画面のカスタム構築について
- 結婚式の計画や引っ越しの準備など、数週間~数か月にわたって何度も検索を繰り返すような、長期的なタスクに対応するために専用のカスタムダッシュボードや進捗管理ツールが構築できるようになる
- 構築したダッシュボードはミニアプリのように機能し、後から戻って作業を再開できる
- クチコミ・マップ・天気などのローカルデータともリアルタイムに連携がおこなわれる
※カスタム構築機能のイメージ
Google 検索におけるパーソナルインテリジェンスの拡大
2026年1月から米国で試験提供されていた、AI モードのパーソナルインテリジェンス機能が、日本を含む世界約200の国や地域、98の言語で無料提供が開始されます。
機能概要
- GmailやGoogle フォトなどのGoogle アプリの情報を、AI モードやGemini アプリに紐づけることで、ユーザー個人のデータに基づいたパーソナライズされた検索結果や提案を得られるようになる
- Google アプリの接続や、そのタイミングはユーザーが自由に選択でき、いつでもオン・オフの切り替えが可能
- Gmailの受信トレイやGoogle フォトのライブラリをAIが直接学習することはない
- 機能の向上のため、特定のプロンプトやAIの応答に対してのみ、限定的に学習がおこなわれる場合がある
主な活用シーン
- ユーザーに最適なショッピングのおすすめ情報の提供
- トラブルシューティング対応
- 自分だけの旅行プランを作成する
※パーソナルインテリジェンスの活用例
購買に関するトピック
購買に関するトピックでは、Google ショッピングの概況とエージェントコマースの最新情報について発表されました。
Google ショッピングの概況
- Google ショッピングは毎日世界で10億回以上利用されている
- 高度なAIと600億点以上の製品情報を網羅するショッピンググラフにより、Google ショッピングは世界で最も包括的なカタログとして活用され続けている
エージェントコマースの基盤を統合するUniversal Cartを発表
Universal Commerce Protocol(UCP)からAIエージェントによる支払いを可能にする決済インフラまで、これらを包括的に統合するUniversal Cartを発表しました。今夏に米国のGoogle 検索とGemini アプリから順次展開され、今後はYouTubeとGmailにも対応する予定です。
Universal Cartの概要
- Google のサービス上のショッピングにおける新たなハブ。さまざまなGoogle のサービス(Google 検索、Gemini、YouTube、Gmailなど)の利用中にいつでもひとつのカートに商品を集約できる
- エージェントがバックグラウンドで稼働し、カート内商品の値下げ・価格履歴・在庫復活などを検知してユーザーに通知する
- Google ウォレットをベースにしており、ユーザーの決済手段の特典やポイント情報・お買い得情報を把握したうえで「もっともお得になる支払方法」を提案し、最適な購買を支援する
- Google のGeminiモデル上で動くため、モデルの進化に伴いより洗練されていく
- ユーザーのニーズを先回りして推論・予測し、問題が生じる前にサポートすることが可能
(例:自作PC用の部品をカートに入れると互換性を確認し、問題があれば代替品を提案する) - 購入時には、UCPによってカートからスムーズに決済ができるようになる。(販売元はあくまでブランド側)
※Universal Cartのイメージ
Universal Commerce Protocolの提供範囲拡大
- UCPの提供範囲は、今後数か月以内にカナダ・オーストラリア・イギリスへと拡大する
- すでにUCPが導入されている米国では、YouTubeへの対応に加え、ホテルの予約やフードデリバリーといった新しい分野への展開も予定されている
Agent Payments Protocol(AP2)の開発
- Agent Payments Protocol(AP2)とは、AIエージェントがユーザーに代わって安全に支払いを実行できるためのプロトコル
- AP2によってエージェントの決済取引に対して厳密な制限を設定できるようになる
- ユーザーが希望する具体的なブランドや製品、予算を伝えることで、エージェントは指定された条件に合致した場合のみ購入を実行する
- エージェントがユーザーの代理で行動していることを証明する「改ざん不可能なデジタル権限」を付与することで、恒久的なデジタル記録が残る。これにより、購入後(返品時など)でも同じ記録をユーザーと加盟店が確認できる
- 今後、AP2はGemini SparkなどGoogle 製品で導入される予定
画像引用・出典:Google I/O 2026, Google, Accessed 19 May 2026
この記事の執筆者
ONE-AIO Lab
「ONE-AIO Lab」は、Hakuhodo DY ONEにおけるAIOコンサルティング(AIO:AI Optimization)を専門とする研究開発組織です。AI検索でのブランド情報の表示状況の可視化、AIによる回答内容の評価、最適な情報発信戦略の設計・効果検証、さらにはAI検索アルゴリズムの分析・研究を推進しています。企業がAI時代にふさわしい情報発信戦略を確立し、ブランド価値の向上と持続的な成長を実現するための高度なソリューションを開発・提供しています。
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