2026年5月コアアップデートの概要
Google は2026年5月22日(日本時間)、「May 2026 core update」のロールアウトを開始しました。コアアップデートの完了には2週間ほどを要すると告知していましたが、今回は6月2日に完了が報告されており、当初の予測よりも前倒しで完了しました。
検索順位の変動
コアアップデートは、Google がWebページ全体の評価システムを調整・改善するために、数ヶ月に一度のペースで検索アルゴリズムとシステムに大幅な変更を加えることを指します。Google 側の評価システム変更により、多くの場合で大規模な順位変動が発生します。今回の「May 2026 core update」期間中には、当社が設定した変動検知の基準値を超える大規模な順位変動が、期間中に1回、完了直後に1回の計2回発生しました。これはモバイルの検索結果とPCの検索結果の両方で見られています。
順位変動観測指標の説明についてはこちらをご参照ください。

(図1:モバイル・PCの順位変動推移グラフ)
「SNS・UGC」Webサイトの評価上昇が鮮明に
サイトタイプ別の分析では、今回のアップデートで「SNS・UGC※1」に分類されるWebサイトがコアアップデート期間中に変動が見られ、開始前後の比較ではポジティブな影響を受けました。これは、Google が個人の体験談や、実体験から導き出された具体的な回答を、ユーザーの悩みに対する解決策として、これまで以上に高く評価していると考えられます。コンテンツの信頼性を担保する要素として、一次情報の重要性がさらに高まっている傾向がうかがえます。
※1 UGCとは、「User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)」の略称。ソーシャルメディア上で企業ではなく一般生活者が作成したコンテンツを指す。
(図2:サイトタイプ別のFS※2推移)
※2 FS(ファインダビリティスコア)とは、【1位を30点、2位を29点、…】としたときの合計スコアを算出したもの。Webサイトの検索結果での見つけやすさを表す。
AI Overviewsの変容:加速するGoogle エコシステム
生成AIが検索結果の上部で回答を提示する「AI Overviews」についても、表示割合と引用元に関して変動が見られました。
表示割合が増加傾向
全業界におけるAI Overviewsの表示割合が、コアアップデート前の35.43%から37.90%へと増加しました。

(図3:全業界におけるAI Overviews表示割合)
※軸(棒グラフ)は、全キーワード(11,500キーワード)内でのAI Overviewsの表示割合
とくに「コスメ」や「クレジットカード」といった比較検討が活発な領域で表示数が伸びています。

(図4:業界別のAI Overviews表示数)
※軸(折れ線グラフ)は、各業界のAI Overviewsが表示されているキーワード数(各業界は500キーワードごとで構成)
YouTube引用の減少とGoogle ドメインの台頭
AI Overviewsの普及が進むなか、Google がどのプラットフォームの情報を優先的に提示するかという引用元にも変動が見られています。これまでAI Overviewsの主要な引用元であった「YouTube」のスコアが、アップデート直前から引用が減少に転じています。これに代わる形で急上昇しているのが、Google 自身(www.google.com)のドメインです。

(図5:AI Overviewsの引用上位サイトにおけるFS推移)
とくに「コスメ」や「家電」などの「Doクエリ(検討・購入意図を持つ検索クエリ)」のキーワードにおいては、AI Overviews内の引用リンクをクリックすると、外部サイトではなくGoogle の「ナレッジパネル(商品詳細情報)」へ遷移するケースが増加しています。

(図6:「チーク おすすめ」におけるGoogle ドメインのAI Overviews引用例)
この動きは、ユーザーを外部サイトへ送客するのではなく、Google の検索結果内で情報を完結させる、ゼロクリックサーチを促進するものと考えられ、Google エコシステムのさらなる深化を予感させるものです。
まとめ
2026年5月のコアアップデートは、当初の告知よりも早いスケジュールで完了しました。今回の変動ではSNSやUGCサイトの評価向上が見られ、個人の実体験にもとづく具体的な解決策が重視される傾向が続いています。また、AI Overviewsの表示増加やGoogle ドメインへの誘導といった、検索体験の変化も確認されました。このような最新動向を踏まえたSEOについてご関心・お悩みをお持ちの方は、ぜひ当社へお問い合わせください。