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LINE Messaging APIとは?1to1を実現するメッセージ配信やリッチメニューの出し分け

執筆者
TeLAS編集部(トーチライト)
この記事は約1分で読めます

LINE公式アカウントを運用する企業が増えるなか、配信頻度や内容によっては、ユーザーにとって情報が負担になるケースもあります。企業にとっては、「届ける量」だけではなく「一人ひとりに合わせたコミュニケーション設計」が重要になっています。

そこで重要となるのが、LINEが提供するサービスの一つである「LINE Messaging API」の活用です。LINE Messaging APIを活用することで、プロバイダー(企業や開発者)の既存サービスとLINE公式アカウントを連携させ、ユーザーごとの行動や属性に応じた1to1コミュニケーションが実現できます。

本記事では、LINE Messaging APIでできることや活用方法を事例とともにわかりやすく解説します。

※本記事はトーチライト運営の「TeLAS」の記事を一部編集のうえ、転載する形で掲載しています。

LINE Messaging APIとは?

LINE Messaging API(以下、Messaging API)とは、LINE公式アカウントを通じて取得したユーザーデータを外部システムと連携し、配信内容や表示コンテンツを柔軟に出し分けできるAPIです。(※1)これにより、ユーザーの行動や属性に応じたコミュニケーション設計が可能になります。

Messaging APIは、LINE公式アカウントを開設していれば利用可能です。
※Messaging APIを利用するにあたっての費用は後ほどご説明します。

Messaging APIを活用することで、LINE公式アカウント上で取得したデータや企業の保有データをもとに、特定ユーザーへのメッセージ配信や、予約機能・デジタル会員証などの実装も可能です。さらに、ユーザーからの問い合わせへの自動返信や、事前に設定したシナリオにもとづく応答などをおこなうチャットボットの構築にも広く活用されています。

 ※1 出展:LINE Developers、Messaging APIの概要、LINE 

LINE Messaging APIを導入するメリット

Messaging APIを導入することで、ユーザーごとに最適化された配信が可能になり、顧客体験の向上につなげやすくなります。本章では、「エンドユーザー」と「サービス提供者」の二つの観点に分け、導入するメリットを紹介します。

エンドユーザー視点

  1. 使い慣れたLINEでサービスを利用できる
    ユーザーが使い慣れたLINEのインターフェースで、さまざまなサービスを利用できます。LINE公式アカウントへメッセージを送信する際、ユーザーは文字入力だけでなく、選択肢をタップするだけで返信できる「クイックリプライボタン」などを利用して、簡潔に意図を伝えることができます。
  2. 自分に合った情報・サービスが届く
    Messaging APIと顧客データを組み合わせることで、ユーザーの属性や行動に応じた情報を適切なタイミングで受け取ることができます。有用な情報提供を通じて、サービスへの満足度向上や継続利用につながります。

サービス提供者視点

  1. レスポンス率の改善が期待できる
    カルーセル形式のメッセージ配信や、取得データをもとにしたレコメンド表示により、最適化された情報を届けられるため、レスポンス率の改善が期待できます。
  2. 効率的なコミュニケーションが実現できる
    オペレーターによる対応が不要な基本的なやり取りは、Messaging APIを活用して自動化できます。これにより、多数のユーザーと同時に効率的なコミュニケーションをおこなうことが可能です。たとえば、アンケートやヒアリングによる顧客情報の収集に活用することで、迅速な対応と効率的な情報収集を実現できます。

LINE公式アカウントとLINE Messaging APIの違い

ここまでMessaging APIのメリットを紹介しましたが、LINE公式アカウントの管理画面だけでも基本的な配信はおこなえます。そこで本章では、LINE公式アカウント単体でも利用できる機能と、LINE Messaging APIの導入によって利用できる機能の違いを紹介します。

LINE公式アカウント単体での運用との違いを理解することで、Messaging APIを活用した戦略的な対話を設計できます。

LINE公式アカウント単体でも利用できる機能

LINE公式アカウントの標準機能では、主に以下の機能が利用できます。

  • メッセージ配信
  • ステップ配信
  • LINEチャット
  • 自動応答メッセージ
  • リッチメニュー
  • クーポン
  • ショップカード
  • 分析

これらはMessaging APIを導入しなくても利用でき、標準機能のみでも基本的な運用は可能です。

しかし、より精度の高い顧客体験を実現したい場合には、これらの標準機能だけでは対応しきれないケースもあります。そうした要件を満たすためには、LINEの機能を拡張するMessaging APIの活用が必要となります。

LINE Messaging APIの導入によって利用できる機能

LINE Messaging APIを活用することで、LINE公式アカウントの標準機能にはない、条件に応じたメッセージの出し分けやユーザーとの連携がおこなえます。具体的な機能を見ていきましょう。

さまざまなユーザーデータやコンテンツを収集、蓄積できる

Messaging APIでは、外部システムと連携することで、ユーザーごとの行動履歴や詳細なデータを取得・管理できます。さらに、取得したデータをUser IDと紐づけることで、配信内容を条件に応じて柔軟に出し分けられます。

User IDとは、ユーザーを一意に識別するためにLINEプラットフォームが発行する固有のIDです。表示名やLINE IDとは異なります。(※2)

取得できる主なデータは以下の通りです。(※3)

  • ユーザー情報:
    表示名、言語、プロフィール画像、ステータスメッセージ など

  • ユーザーから送信されたコンテンツ:
    画像・動画・音声・ファイル など

これらのデータを蓄積することで、ユーザーの興味関心や行動傾向を把握でき、コミュニケーション設計の基盤を構築できます。

豊富なメッセージ形式

Messaging APIでは、標準機能に加えて、より拡張性の高いメッセージ配信が可能です。たとえば、Flex Message機能を活用すると、表現力豊かなメッセージをユーザーに送信できます。(※4)ユーザーの興味関心や状況に合わせて内容を変えることで、よりパーソナルな情報提供が可能になります。

Messaging APIで送信できるメッセージ形式については、後ほど詳しくご紹介します。

※2 出典:LINE Developers、ユーザーIDを取得する、LINE
※3 出典:LINE Developers、Messaging APIの概要、LINE
※4 出典:LINE Developers、Flex Messageを送信する、LINE

 LINE公式アカウント活用の幅を広げる!LINE Messaging APIの活用方法

LINE Messaging APIを活用することで、さまざまな施策を設計できます。ここでは、Messaging APIの具体的な活用方法を紹介します。

リッチメニューを柔軟に設計し、ユーザーに合わせた有益な情報を届ける

Messaging APIを使うと、トーク画面の下部に表示される「リッチメニュー」をより自由にカスタマイズできます。たとえば、個々のユーザー(User ID)とリッチメニューを紐づけ、個別でリッチメニューを出し分けることができます。また、タブ切り替えのように動的なメニューに設定することも可能です。(※5)

LINEのトーク画面を大きく占有するリッチメニューは、ユーザーが普段目にすることが多く、キャンペーンの告知やWebサイトへの遷移を促すことができます。ユーザーが有益な情報を見つけやすいメニューにカスタマイズしてみましょう。

トーク内アンケートで顧客の情報を収集し、個々に合わせた適切な情報を発信

Messaging APIを使うことで、LINE上でユーザーにアンケートを実施できます。

LINE公式アカウントには、アンケートを作成・配信できる「リサーチ」という標準機能がありますが、取得した回答データを外部システムと連携して自由に活用する場合には制約があります。そのため、Messaging APIを活用してアンケートを実施する仕組みを構築し、回答データを外部システムと連携することで、取得した情報をその後の施策に活かすことができます。

アンケートの形式は、LINE内でブラウザが表示されてアンケートに回答するブラウザ型か、LINE公式アカウントのトーク上でアンケートに回答する対話型の主に二種類あります。どちらも普段の生活で使用しているLINE上で気軽にアンケートに参加できる仕組みです。アンケートに参加して、ポイントやインセンティブがもらえる仕組みにすると、アンケート回答率の向上が期待できます。

企業は、アンケートでユーザーごとに自社商品・サービスの調査などリアルな声のデータを集めることで、ユーザーに合わせた情報発信やキャンペーン施策を実施できます。

診断コンテンツでユーザーにぴったりな商品を届ける

診断コンテンツとは、ユーザーに特定のキーワードを発話してもらい、そのキーワードに応じて自動で応答するLINEの仕組みを活用した施策です。トークルーム内に表示される質問をタップで選択していく形式のため、ゲーム感覚で楽しみながら、自分に合った商品やサービスを知ってもらうことができます。

企業側は、Messaging APIを活用することで、ユーザーがどの商品に関心を持っているのか、どのような傾向があるのかといったデータを取得できます。さらに、診断結果をUser IDと紐づけることで、ユーザーごとの興味関心を継続的に識別できるようになります。これにより、診断で得られた情報を一時的な施策で終わらせるのではなく、継続的な1to1コミュニケーションへと発展させることができます。

収集データを活用したセグメント配信でユーザーに最適な配信をする

セグメント配信とは、友だち全員に一斉配信するのではなく、特定の条件に該当するユーザーに絞ってメッセージを送る機能です。Messaging APIを活用することで、外部データや診断結果などを条件に含めた柔軟な配信設計が可能になります。

たとえば、アンケートで「◯◯に興味がある」と回答した人だけに◯◯の情報を配信したり、診断コンテンツで「△△があなたにおすすめ」と表示された人だけに△△のキャンペーンのお知らせを送ることができます。このように、蓄積したデータをもとに配信内容を届け分けることで、ユーザーの関心に沿った継続的な1to1コミュニケーションの実現が可能です。

01_LINE Messaging APIとは?1to1を実現するメッセージ配信やリッチメニューの出し分けこうした1to1コミュニケーションをさらに高度化する方法の一つが、ID連携です。ID連携によって、企業が保有する会員情報と、LINE公式アカウントを友だち登録したユーザーのUser IDを連携できます。ID連携は、LINEからWeb会員ページにログインする際に既存の会員データと紐づける仕組みを構築することで利用できます。(※6)

これにより、LINE上でデジタル会員証を表示したり、購入履歴に応じた情報提供をおこなったりと、より精度の高い顧客体験を実現できます。オンライン・オフラインを横断したデータ活用ができる点が大きな特徴です。

ステップ配信で顧客育成

ステップ配信は、あらかじめ設定したシナリオに沿ってメッセージを自動配信する機能です。LINE公式アカウントの標準機能として、ステップ配信が実装されていますが、Messaging APIを利用した場合は、より柔軟に条件を設定し、多様なメッセージを配信することができます。

たとえば、特定の店舗に来店し、LINE公式アカウントを友だち追加してくれたユーザーに対して、以下のような段階的なメッセージ配信が可能です。

  • 友だち追加1日後:
    来店のお礼と、すぐに使えるウェルカムクーポンを配信
  • 3日後:
    特定の店舗で使える限定クーポンを配信し、再来店を促進
  • 1週間後:
    特定の店舗で開催されるイベント情報や新商品情報を配信

このように、友だち追加時や来店などの行動履歴に基づいた情報を自動配信することで、再来店を促したり、商品購入へつなげたりといった、効果的な顧客育成を実現できます。

※5 出典:LINE Developers、ユーザー単位のリッチメニューを使う、LINE
※6:ID連携機能を利用するためには、LINEのAPIの活用だけでなく顧客データベースと連携するための開発も必要になりますのでご注意ください。

LINE Messaging APIで送信できるメッセージの種類とは?

本章では、LINE Messaging APIの活用によって送信できるメッセージ形式をご紹介します。配信方法は、大きく以下の二つに分類されます。(※7)

  • プッシュメッセージ:
    企業や開発者側のタイミングで、ユーザーに対して自由にメッセージを届ける形式
  • 自動応答メッセージ:
    ユーザーがメッセージを送信、または友だち追加といったイベントを起点に、システムが即座に返信する形式

これらの送信方式を組み合わせることで、ユーザーごとに最適なタイミング・内容で情報を届けることができ、1to1コミュニケーションを実現します。本章では、これらの送信方式で利用できる代表的なメッセージを4つ紹介します。

イメージマップメッセージ

イメージマップメッセージは、一つの大きな画像に複数のクリック可能な領域を設定できる、魅力的なメッセージタイプです。それぞれの領域に異なるリンクのURLやアクションを紐づけることができ、ユーザーは画像をタップするだけで、指定されたWebサイトへアクセスしたり、特定の動作を実行したりできます。

02_LINE Messaging APIとは?1to1を実現するメッセージ配信やリッチメニューの出し分け

テンプレートメッセージ

テンプレートメッセージは、単なる吹き出し形式のメッセージに留まらず、ボタンやカルーセルなどの要素を組み合わせて、多様な情報をユーザーに提示できる機能です。カルーセル形式では複数の情報を横にスライド表示でき、ユーザーに選択肢を提示することで、具体的なアクションを促すことができます。

03_LINE Messaging APIとは?1to1を実現するメッセージ配信やリッチメニューの出し分け

Flex Message

Flex Messageは、JSON形式でレイアウトを定義し、テキストや画像、アイコン、ボタンなどを自由に組み合わせてメッセージのデザインを構成できる点が特徴です。これにより、LINE公式アカウントの管理画面では実現が難しい、デザイン性の高いリッチなメッセージを作成できます。

04_LINE Messaging APIとは?1to1を実現するメッセージ配信やリッチメニューの出し分け

メッセージタイプ共通機能(クイックリプライ)

メッセージタイプ共通機能の一つであるクイックリプライは、ユーザーがメッセージを受け取った際に、トーク画面の下部に返信用のボタンを表示させる機能です。ユーザーは表示されたボタンをタップするだけで、簡単に返信できます。LINE Developersでは、一対一トークに加え、グループトークや複数人トークでも利用できる機能として説明されています。

また、どのメッセージタイプにも設定でき、一つのメッセージに対して最大13個のボタンを表示できます。(※2026年8月時点)

これらのメッセージタイプは、さまざまなメッセージが送信できるだけでなく、ユーザーの状況に応じた情報提供を実現するための重要な要素です。

05_LINE Messaging APIとは?1to1を実現するメッセージ配信やリッチメニューの出し分け

※7 画像出典:LINE Developers、メッセージタイプ、LINE

LINE Messaging APIを使うための開発コストについて

LINEでMessaging APIを実装するには、LINEヤフー社が提供しているAPIと企業のシステムをつなぐ開発が必要です。

Messaging APIの利用自体に料金はかかりませんが、メッセージの送信にはLINE公式アカウントの料金プランに応じた費用が発生する場合があります。(※8)また、企業が自社で開発する場合は、初期開発・保守・アップデートなどに別途コストがかかります。また、利用にあたってはガイドラインや各種制限事項を遵守する必要があります。

そのため、LINEヤフー社のパートナー企業が提供するAPI対応ツールを導入することで、導入や運用にかかるコストを削減することを推奨します。活用方法や運用体制に合わせて、適したツールを検討することが重要です。

※8 出典:LINE Developers、Messaging APIの料金、LINE

最後に

LINE Messaging APIは、ユーザーごとの状況に合わせたコミュニケーション設計を支える仕組みです。Messaging APIを活用することで、一斉配信では実現できない、データにもとづいたユーザー単位で関係性を構築していく1to1コミュニケーションが可能になります。 

LINEは、ユーザーと継続的なコミュニケーションを取りやすいプラットフォームの一つです。プラットフォームの強みをより活かす活用方法を考えていきましょう。

Hakuhodo DY ONEではLINEと連携したマーケティングソリューション「DialogOne®︎」に加え、当社グループ会社のトーチライトとの連携による「SNS運用コンサルティングサービス」も提供しています。 LINE公式アカウントの開設から運用戦略の設計、実行までを一貫してサポートします。ぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事は、トーチライトが運営する「TeLAS」の記事を一部編集のうえ転載しています。記載内容は2026年8月時点の情報をもとに作成しており、LINE公式アカウントおよびMessaging APIの機能、仕様、料金、利用条件等は変更される場合があります。最新情報はLINEヤフー株式会社の公式サイト・LINE Developersをご確認ください。なお、本記事はLINEヤフー株式会社による監修・承認を受けたものではありません。
※LINEおよびLINE公式アカウントは、LINEヤフー株式会社の商標または登録商標です。

この記事の執筆者

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TeLAS編集部(トーチライト)

TeLAS(テラス)は、株式会社トーチライトが提供するLINE公式アカウントトータルサポートサービスです。編集部は運営している株式会社トーチライトのマーケティングメンバーで構成されています。配信設計・配信設定・データ活用・レポーティングなど、LINEに関するあらゆるお役立ち情報を発信していきます。

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